思考の足あと~Andanteで進もう~

小学校教員。国語、視聴覚、情報、図工、生徒指導。4人の子供を育てながら、料理時々コントラバス。努力なくして成功なし!〜The only time success comes before work is in the dictionary.〜

朝会での話「H31夏休みの生活」

おはようございます。

 

昨日、娘と家の前でバドミントンをしました。強風の中だったので、僕が打った羽は、ことごとく自分のコートの中に戻ってきます。娘は大笑いで楽しんでくれていたので、それはそれでよかったです。

 

前回に引き続き、自分の原稿を紹介したいと思います。この時は、コロナが発生する前だったんですよね。なんだか遠い昔のように感じられます。

 

「夏休みのくらし」(平成31年度)

たろうくんは、明日から夏休みです。みんなも、たろうくんと一緒に夏休みを過ごすために大切なものを探しに行きましょう。

 

授業が終わって学校からの帰り道、こんなものが落ちていました。青色の【けんこうの盾】でした。

近くにあった説明書には、

「風邪菌やばい菌をはねとばす。よく寝られる。体力が10%上がる」と書いてありました。

 

確かに、夏休みは、生活リズムが崩れやすくなりますよね。早寝早起き、手洗いうがい、熱中症予防を意識して、健康的に過ごしたいな。そう思ったたろうくんは、この【けんこうのたて】を大切に抱えました。

 

 

「今日はなかなか家にたどり着かないなぁ。」と、少し道端で休むことにしました。

草むらの中にきらりと光るものを見つけました。金色のおまもりです。うらには、【あんぜんのお守り】と書かれています。説明書には、

「火、水、車から身を守ってくれる」と書いてありました。

 

夏休みは、家族でキャンプをしたり花火をしたり、火を使うことが多くなると思います。子どもだけで、マッチやライターを使った火遊びをしてはいけません。また、交通事故にも気をつけて、安全に過ごしてください。万引きや暴力もだめですよ。

たろうくんは、この【あんぜんのお守り】を大切にポケットに入れました。

 

 

休憩を終えたたろうくんは、また歩き始めました。

すると、通りがかりの老人から、「夏休みはあっという間だぞ」と声をかけられました。たろうくんはびっくりしてしまいました。老人が渡してきた本には【けいかくの書】と書かれています。このけいかくの書は、

「学力が10%上がる。やる気スイッチを早く押せる」と書いてありました。

 

長い夏休みですが、一日一日を計画的に過ごしましょう。勉強の時間を決めたり、家族と過ごす時間を決めたりすることで安心して過ごすことができます。苦手な勉強が少しでもなくなるように、復習をしましょう。

 

たろうくんは、この【けいかくの書】を大切にランドセルに入れました。

 

たろうくんは、この3つの秘宝のおかげで、充実した夏休みを送れたそうです。児童ののみなさんの心の中にも、この3つの秘宝を届けます。楽しい夏休みにして下さい。これで終わります。

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作成でこだわったところ

1.題名

きっとその時、自分の中でスプラトゥーンが流行していたのだと思います。わかばシューターとスプラシューターコラボしか使わないままでしたが、それなりに楽しく遊んでいました。児童の中にもスプラトゥーンが好きな子がいるんじゃないかと思って、フリー文字を探しました。「フリーフォント「イカモドキ」 | あらむぎ」というサイトから頂いたものですが、現在は公開されていないようです。ちょっぴり残念。

 

2.構成

毎回、聞くだけのお話では(話している自分も)つまらないと思って、物語風にしました。たろうくんは学校から家に帰るまでに3つの秘宝を手に入れて、充実した夏休みになったということが伝わればいいなと思いました。

 

 3.最後のページ

「これで終わります」と言った後、最後のスライドを残したままで朝会が終わることが多く、児童の目にできるだけポイントとなる言葉を残したいと考えました。この時は、秘宝の名前を全て書くのではなく、児童に気を付けてほしい「けんこう」「あんぜん」「けいかく」だけにしました。低学年向けにしたので、すべてひらがなにしています。

 

 

おわりに

毎年同じ内容でもいいのだと思いますが、せっかくなら自分も楽しみたいと思い、時間をかけちゃいました。構成を考えるときにはいきなりパソコンに向かわず、ノートに手書きすることから始めています。このキーワードたちも、自分の学校の子供たちにとってどのようなことを伝えたらよいか考え抜いて決めました。

 

伝え方はそれぞれですが、伝える内容は普遍的ですよね。大切なことが、少しでも子供たちの心に引っかかって残ってくれたらと思います。