校内でプログラミング教育の研修を担当したので
来年度の2020年から新しい学習指導要領に切り替わるのに伴い、今年度中に「プログラミング教育」が何であるか、どういうものかを研修することになった。
校長に、「(今年が中堅研修だから、この研修も校内研究の一つにしたいので)僕が主導で研修をしてもいいですよ!」と伝えていたからね。
※結局は、中堅研修としての自分の実践としては使えなかったんだけど。
夏休み明けに研修をしたので、忘れないように記録しておこうと思う。
1.はじめに「準備」
本市では、パソコン教室の中に児童用のパソコンが35台ある。今年の夏に、パソコンが新しくなって、ジャストシステムの「ジャストスマイル8」がインストールされていた。
校内の研修をどんな研修にしようか、いろいろなサイトを探したり、facebookのグループに入ったり、東京のプログラミング研修会に参加したり。
他にもいくつかの研修パックを見てみたんだけど、なかなか決め手が見つからない…。
そんなとき、このジャストシステムに「プログラミング教育研修教材」があることを、市の教育センターの研修で知った。ちょうどジャストシステムの営業の方が研修に参加されていて、
「研修パックもありますのでご覧ください」って言っていたからだ。
せっかくパソコンにインストールされているソフトがあるんだから、同じ教材を使ったらすぐに実践しやすいに違いない。話を聞きながら、「これだ!!」とひらめいた。ビビビっときた!!
2020年度から必修となる「プログラミング教育」。
多くの先生は、どのように取り組むべきか悩みを抱えておられるのではないでしょうか。
こうした悩みにお応えするため、ジャストスマイル8に搭載されているプログラミング教育用ソフトウェアを用いた「プログラミング教育研修教材」を制作しました。
学校内の研修や、教育センターにおける研修講座など、是非ご利用下さい!
研修に必要な各種教材に加え、ジャストスマイル8に搭載の2種類のソフトウェアも同梱。
これだけで教員研修を進めることができる構成になっています。
7月25日にあった放送教育夏季研修会で「みんなのコード」の松川さんという方からプログラミング教育についてのお話を聞く機会があり、「スライドを配布しますので活用してください」という有難い声掛けをしてくださっていた。。
『ありがたいっす…』と感謝しながら、いくつかのスライドとsociety.5.0の動画を挿入して準備完了!
前日、パソコン室で練習してみようとしたら、パソコン室のパソコンにはWordやPowerPointがインストールされていないことが判明!!なんて不親切なんだ(+_+)
職員室のパソコンをパソコン室に持ち込むという、なんだか本末転倒で無駄な準備に嫌気がさしながら、『やっぱり事前の準備や確認が大切だよね』と自分で自分をほめた。
2.次に「当日」
お昼の2時にパソコン室に集まった先生たちを前に、研修をスタートさせた。
「みなさんは今日、学校に来るまでにどんなプログラムを使いましたか?」
という問いかけをすると、
・携帯・テレビ・パソコン・車…
と物の名前が出てきた。「そうではなくて、プログラムされたものという意味なんです。例えば、携帯電話のアラームや、信号などです…。」
ここでどっと笑いが起きたので、『よし、これで会場の空気をつかんだぞ』と勝手に思いながら研修を続けた。
プログラミング研修の内容は2つ。
①プログラミングを体験してみること
②プログラミング教育について知ること
まずは、やってみよう!!ということで、
A.アンプラグドの「ルビィのぼうけん」
B.フローチャートを使った「災害時の避難の仕方」
C.ブロックプログラミングを使った「多角形の作図」
について体験してもらった。1時間という決められた枠の中だったので、なかなか踏み込んだことはできず、それぞれを5~10分ずつ、急ぎ足で行った。
先生たちの反応はとてもよくて、
「これ、ずっとしていたくなりますね。」「自分の思った通りになると楽しい。」という声があちらこちらで聞かれた。
後半は、プログラミング教育について。
指導要領に書いてあることや6つの分類について、プログラミング的思考など難しい言葉も出てくるので、できるだけ概念的にならないように、具体的な姿が想像できるようにと研修を進めていった。
最後に見た動画がこちら。
こんな未来がすぐそこまで来ていることを知ると、みなさん大変驚いていた。僕自身もこの動画を見たときはとてもびっくりしたし、共有できてよかったなと思いながら研修は終了。
3.そして「成果と課題」
【成果】
・来年度から完全実施になるので、今年度中に研修を組むことができたのでとてもよかった。
・ジャストスマイルの「プログラミング教育研修教材」には、60枚を超えるスライドが用意されていて、自分一人では準備することのできない情報量を伝えることができた。
・「難しいけど、パソコンの操作を教えることが目的ではない。教員も一緒になって悩みながら活動してもいい。楽しい!おもしろい!って思えることが始めの一歩です。」という内容を伝えることができた。
【課題】
・時間が少なくて、体験だけで終わってしまった。本当は『自分の学年でどのようなことができそうか』を考えてもらいたかった。
まだまだこれからのプログラミング教育だけど、この研修をきっかけにしていろんな情報を伝えていけたらいいなと思いました。