思考の足あと~Andanteで進もう~

小学校教員。国語、視聴覚、情報、図工、生徒指導。4人の子供を育てながら、料理時々コントラバス。努力なくして成功なし!〜The only time success comes before work is in the dictionary.〜

小学校パソコンクラブの活動について

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 本校は、年間に8~9回クラブ活動の時間が割り当てられています。クラブを決めるのは5月に入ってから、6月から月に1回ずつって感じです。今年で3年目になるパソコンクラブも、色々な活動を取り入れようとしています。ただ、何にせよ時間が足りません。
 
 今年度は、プログラミング教育の完全実施に向けて、ブロックプログラミングの内容を多くしたいと考えました。まだ途中ですが、どんな活動をしたのか紹介します。
 
 

本校の状況

 初めに、うちの学校の状況を説明しておきます。パソコン室にはパソコンが35台。今年の夏に新しくなりました。入っている教育システムはジャストスマイル8。有線LANにつながっています。i-フィルターというフィルタリングソフトも導入されていて、youtubeとかは基本的にフィルターに引っかかってしまって見れません。
 
 児童はあまりパソコンの操作になれていません。ただ、1回目の時に話をしていると、「マインクラフトでゲームをしたこともある」という6年生が何人もいました。授業での取入れ方は先生によってまちまちで、学校としてはなかなか統一できていない状態です。
 
 

1.スマイルブロック

 まずは、ジャストスマイル8に入っているソフトを使いました。5年生算数「正多角形」の単元で使えるもののほかに、水族館を作ったり、コンビニの電気をつけたり消したりするプログラムを組んだりすることができます。ブロックプログラミングについて触れる機会として、最初の導入としては良かったと思います。今年は、水族館に魚を登場させ、友達と交流しました。 

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ジャストスマイル

 子どもたちは、魚が思うように動き始めると、「おおっー!」と声をもらし、どんどんと改良を重ねていきました。試行錯誤がしやすいのがブロックプログラムの良さですよね。レゴのようにブロックの形をした命令を組み合わせていく感じが直感的です。

 

 

2.アルゴロジック 

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アルゴロジック

 何回も同じものをしては飽きるのではないかと思い、次に取り組んだのがこの「アルゴロジック」です。ロボットを指定された場所まで動かすために、上下左右の矢印を組み合わせます。例えば上に4つ進むときは、

と言った具合です。このアルゴロジックの面白いところは、複数の矢印を組み合わせて1つの指示にすることができることと、最小のプログラム回数でできたら◎がもらえること。この教材で効率という概念を学べる気がします。いろいろ方法はあるけれど、数が少ない方法を改良して発想する。命令や動きが少なくても、目的を達成する方法がある。と気付くのは、生活の中ではなかなか考えにくいものです。

 

 どうしても〇にしかならない子が、隣の友達のプログラムを見ながら、「なんだ、そういうことかーー!!」と大きく叫んだ時に、この教材の持つ力を感じました。みんなが一言も発せず夢中になってパソコンにかぶりついている姿がいとおしかったです。

 

 

3.コードモンキー

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コードモンキー

 この「コードモンキー」は有料なのですが、最初のいくつかのステージを無料でできるという情報を見て、子どもたちに紹介しました。ただ、本校のパソコンとは相性がよくなかったようで、どの児童もすることができませんでした。1コースのサルを延々と動かすだけの5分間くらいを過ごさせてしまい、反省しています。 職員室のパソコンでは動いたのですが、きちんと動作確認をする必要がありますね。

 

 

4.マイクラコード

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 最後に行ったのは、マインクラフトの「Hour of Code」というサイトです。これは、マインクラフトと見た目が同じなので、一番児童が食いつきました。僕も一緒にしたのですが、砂なのか木の板なのかわからないところを、「先生、これが砂です」「いやいやこっちのガラスの方はだめですよ」と教えてもらいました。ゲームと共通しているからこそ、子どもたちにはなじみやすかったようです。

 

 

終わりに

 たくさんのサイトを使って、プログラミングをするということはどういうことかを理解させようと進めてきました。次は、得た知識を使って、実生活にどうアプローチするかですよね。早くmicrobitとか欲しい!!みんなでワイワイ機械を囲んでプログラムしたいと構想を温めているところです。