分け合うことってありがたい
初任校で行った学校は、各学年1クラスの小規模校だった。経験の浅い自分も、同学年の同僚がいないので、自分の好きなように思うようにやるしかなかった。職員室で他の先生に質問するときは、「去年はどのようにしてました?」「以前はどのようにしていましたか?」と昔の記憶を引っ張り出してもらっていた。
授業のこと、勉強のこと、毎日が不安で仕方がなかったわけではないけれど、『これでよかったのかなぁ』『もっとやり方があったのかもしれない』『教科書の内容を進めるだけで精一杯だなぁ』と、日々もんもんと考えて過ごしていたような覚えがある。
去年転勤して、大規模校に替わったのだが、今年の担当学年は5クラスもある。同学年の担任が多いのは、こんなにもありがたいことなのかと日々感じることばかりだ。自分がこれからの授業のことを考えているときに、同じ授業のことで悩めるというのは、とてもうれしい。
特に、主任の先生が社会の教材開発を非常によくしてくださっている。これから行うのは「地域の発展に尽くした人々」という単元なのだが、昔の「わたしたちの広島市」から資料を探し、いろいろなサイトから証拠となるグラフや表を見つけ、ワークシートを作り、みんなに提案している。せっかくいただいた資料、今後の健忘録に控えておくことにする。
【郷土を開く(地域の発展に尽くした人々)】
1.平和大通り(広島平和記念都市建設法)に携わった「浜井信三市長」
2.広島かきを広めた「小林五郎左衛門」
3.宇品港の築港に携わった「千田貞暁」
4.八木用水を完成させた「桑原卯之助」
4.太田川放水路